かごしま黒豚

1.概要

 日本を代表するブランド豚の一つで、今から約400年前に島津家18代当主・家久が琉球から鹿児島に移入した豚がルーツとされている。その後も長年にわたり県内で飼育され、西郷隆盛もこよなく愛したということだ。

 1950年代後半からの高度経済成長期には経済効率の高い白豚が人気となり、一時は絶滅の危機に陥ったが、生産者達が諦めずに生産を続けた努力が実り、現在では国内だけでなく海外からも高い評価を得ている。

2.品質基準

鹿児島県黒豚生産者協議会では、「かごしま黒豚」の品質を維持するために2つの基準を設けている。

① 品種は全てバークシャーで他の品種と一緒に飼育しない。

② 肥育後期に⽢しょ(さつまいも)を10パーセントから20パーセント添加した飼料を60⽇以上与えること。甘しょを与えることで、脂肪の質が向上し、うま味と甘味が多く、さっぱりした味わいになる。

参考文献:農水省HP