東海道 その6/大阪 天神橋筋六丁目「喜多呂」2019年10月17日〜地元で愛される「ザ・とんかつ」

2020年4月1日

福井スタイルのとんかつ?・・・・・て何?

グルメサイトで見つけた「喜多呂」というとんかつ店の紹介文だった。読んでみるとソースカツ丼のことらしい。それはそれで美味しいだろうが、私の求めるものとは違う・・・サイトを閉じようとしたらロースカツの写真が目に入った。

ごく普通のロースカツにも見えるが、何か惹かれた。先週の神戸「とんかつ む蔵」で、私の中の過度な厚切り信仰に疑問が出てきたせいかもしれない・・・どうやら地元の人気店らしい。行ってみるか。

地下鉄天神橋筋六丁目の11番出口を出て5〜6分歩くと見えてきた。

おお、ちょっと雰囲気がある・・・(ような気がする・・・)。私の勝手な思い込みである。こういう思い込みは、しばしば外れる。

表のメニューを見ると、やはりソースカツ丼が名物としてある。そしてトップに特選ロースかつ定食1,800円!おお、これもお薦めじゃないか・・・

テンションが上がりつつ中に入る。時刻は13:05。昼休みが終わったところだ。店に入るとアットホームな雰囲気が広がっている。ざわついたり、うるさかったりわけではないが、何となく楽し気な雰囲気である。厨房が見えるカウンターが6席。そしてテーブルが1卓6席の12席。2階もあるようだ。

そして席は7割方埋まっている。会話の雰囲気からして常連さんが多いようだ。

「特選ロースとんかつ定食お願いします。」というと、「脂身は多め、普通、少なめのどれがいいですか?」

予期せぬ質問にちょっと迷う・・・心の中の無垢な私が「多め、多め・・・」と囁いていたが、口に出した時には大人の分別が働いていた。「普通でお願いします。」

13時を回っているのに三々五々お客さんが入ってくる。サラリーマン、老夫婦、子供連れのお母さん、様々な人達・・・席が空いたと思うと入ってくる。店の人に挨拶しながら・・・

愛されている店なんだな・・・と思っていると、あまり待つこともなく出てきた。

旨そうだ・・・塩も用意されているのが嬉しい。恒例の断面チェック!

やはり厚切りではない。厚さは1cmぐらいだろうか。脂身普通の割には赤身部分に脂身が入り込んでおり、脂身多めの感じである。そのせいか、火はよく通っているがビジュアルはジューシーそうだ・・・

塩で一口食べてみる。脂身の甘みが口の中に広がる。旨い。赤身と脂身のバランスがいい。やはり私の感覚では普通のとんかつより脂多めだと思う。肉も柔らかい。肉は淡路島産 えびすもち豚だというが、柔らかくて脂身がしつこくない。やや淡白な味わいの肉に衣が彩りを添えている。肉と衣のバランスがいい。 ソースをかけてみると一層旨い。 実にとんかつらしいとんかつ・・・

衣と肉が一体となった、昔ながらのとんかつとして、これは一つのバランスポイントかもしれない・・・「ザ・とんかつ 」とでも言うべき王道のとんかつだ。常連さんが絶えない訳だ・・・

過度の厚切りに疑問を持ったと思うと、こういう店に出会うのが面白い。この「喜多呂」は美味しかった。しかし自分が最も旨いと思うバランスポイントはもう少し厚切り寄りのところにある気がする・・・次はどんなとんかつに出会えるだろうか。

ごちそうさまでした

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