東海道 その15/東京 芝公園「のもと家」(再訪)2020年7月9日〜自粛中待ちに待ったエアーズロックとんかつ再び
新幹線に乗る前から期待が膨らんでいた。
今日こそは「のもと家」だ。何が何でもあのエアーズロックとんかつをもう一度食べたい!
都営線の大門駅A6出口を出て数分。芝大門の交差点の正面に増上寺の山門、左手角の「ます家」の隣が「のもと家」だ。
11時半の開店だが、11時27分到着。流石に並んでいる人はいないが、店は開いている。入り口で手の消毒を求められた。ちゃんとコロナ対策している。
両手を消毒して店に入ると、すでに半分近く席は埋まっている。前回はカウンターだったが、窓際の二人がけテーブルに案内された。
もう注文は決まっている。私が勝手にエアーズロックとんかつと呼んでいる「特選厚切りロースかつ定食 240g」の一択だ。160gがベストバランスかもしれないと思った前回の感想など何処へやら。何がなんでも240gエアーズロックだ。
「20分ほどかかりますが・・・」
「お願いします。」わかってますとも・・・
前回の訪問が昨年秋、「また来よう」と思っているうちに年を跨いで今日は7月9日。
七夕を少し過ぎたが、コロナ川で隔てられ、長らく会えなかった私の織姫・・・あのエアーズロックとんかつにもうすぐ会えると思えば20分などほんの一瞬・・・
「お待たせしました。」の声と共に織姫が姿を現した。
一見して見事な仕上がりである。とんかつは今回も計ったように等間隔に切られ、キャベツはふんわりと柔らかく盛り付けられている。実に丁寧な仕事ぶりだ。そして・・・
この圧倒的な存在感。まさにエアーズロック!
おお、前回よりは若干火が通っているが、うっすらとピンク色で肉汁が溢れそうだ。何もつけずそのまま一口かぶりつく。衣もサックサクだ。噛み締めると、柔らかいがしっかりとした噛み応えがあり、そして気持ちよく噛み切れる。
ジューシーな旨味が広がる。黒豚の旨味だ。塩をつけると、肉の甘みが更に引き立つ。文句なしに旨い!口の中から感動が沸き上がる・・・とんかつの世界に没入してしまう。
お店の一押しの食べ方は、とんかつに茎わさびを乗せ、とんかつ醤油をつけるというものだ。前回は醤油が甘すぎると思ったが、もう一度試してみよう。
茎わさびを乗せ、醤油につけてかぶりつく。うーん、甘い。箸に醤油をつけて舐めてみるが、やはりかなり甘い醤油である。とんかつソースよりも甘い。
私は塩の方が好みだ。そして端っこの方はいつも通りとんかつソースでいただく。これも旨い。
至福の時間だった・・・前回と変わらぬクオリティでコロナ禍の中でも頑張るご主人に敬意を表したい。今の私の一押しはやはりこの店だ。
夜、ブログの記事を確認したら、前回は2,800円だった。今回は2,700円。よく見るとメニュー名も「厚切りロースかつ定食240g」から「特選厚切りロースカツ定食240g」に変わっている。定食の内容は変わっていないので純粋に値下げだ。
飲食店が値上げをしたい時にメニューを変えるのはよくあるが、逆は珍しい。多くの飲食店が苦境に喘いでいるこのときに・・・
新たな感動が胸に広がっていた。のもと家さん、今日も絶品のとんかつを有難う!コロナに負けず頑張って下さい👏
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