東海道 その9/大阪 心斎橋 「とんかつ 大喜」(再訪)2019年12月5日~がっつり旨い外国人にも人気のとんかつ店
「とんかつ 大喜」だな・・・」自然にそう思った。先週の「のもと家」のエアーズロックロースかつ(私が勝手に付けた呼び名でお店のメニュー名ではありません)のインパクトは、否応なしに「とんかつ 大喜」の厚さ3.5cm、300gの「特選ロース 超厚切り」を思い出させた。
300gは自分にとって大きすぎ、途中ちょっと躓いた。もう一度200gで最後まで美味しく食べようと思ったのが前回の話である。
時刻は午後8時近い。長堀橋から数分の道のりの間にお腹が鳴る・・・。前回の訪問から2か月、相変わらず風情のある佇まいである。今回は待たずに入れた。
一人なので、自らカウンターの右端に座った。改めて店内を見ると、カウンターは4席、テーブルは4人掛け3卓、2人掛け1卓。その2人掛けの席に東南アジア系のカップルが座っており、主人が厨房から出て英語で注文を聞いている。外国人客が多いから慣れてるんだな・・・
カウンターには 20代終わりか30代はじめに見える男性が一人。お客さんは私以外に3人だ。 流石に午後8時まわるとこんなものかな・・・とにかく空いててよかった。
と思う間もなく、わらわらと店の外に人が集まる気配がした。ドアが開くと「10人入れますか?」「10人・・・ちょうど入れますよ。」どやどやっと団体客がなだれ込む。あっという間にテーブル席は埋まってしまった。
やっぱり人気店なんだな・・・いや、のんびりしてる場合じゃない。先に注文しよう。特選ロース200g!といく筈だったが直前に気が変わった。先週の「のもと家」で240g食べたじゃないか?ここは250gだ。我ながら食い意地が張っていると思いながら注文した。
カウンターに座る男性は常連さんのようだ。店主が話しかけている。「ウー〇ンの〇本2回来たよ」若い常連さんも「この前教えてもらったあの店行きました。旨かった」話が弾んでいる・・・
そこへ女性客が一人で店へ入ってきたので店主が声をかけた。「 ちょっとお時間かかってもいいですか?今 11人分のオーダーが入っちゃってまして。 」女性客は「ああ、大丈夫です。」と答え、私の隣に座った。
確かにさっき一度に10人入ったから調理は全てこれからだ。後の一人は私である。これは下手したら一時間近くかかるんじゃ?と思ったが、女性客は全く気にする素振りも無く本を読み始めた。時間がかかることは承知の上という感じである。
今この店であれこれ気にしているのは私だけのようだ。また店主の声が聞こえる。「やっぱりラグビーだね、きっかけは。あれ以来外人、特に欧米系のお客さんが多くなった。」
確かに前回私が来た時、白人系のお客さんが何人もいたが、それが9月26日。そのあたりは花園や神戸で試合があった・・・その影響だったのか・・・
などと思っていると待ちに待ったとんかつがやってきた。
うん、火入れ具合はgood!250g。これぐらいだと、丁度とんかつの厚みとカットしてある幅が同じぐらいだ。肉と衣のバランスはいいはずだが・・・沖縄の海塩をつけ、まずは一口かぶりつく。
ジューシーで柔らかく、旨い。肉の味わいはやはり黒豚に比べ、やや淡白だ。 そして少し硬めの衣が肉と相まって、これぞとんかつ!といわんばかりの味わいを醸し出す。口の中に広がる満足感・・・やはり旨い。超厚切り300gよりも250gの方がとんかつ感が増して私には好みだ。ご飯も今回は美味しく炊けている。
しかし豚舎を指定して仕入れているというこのロースの肉は、かなり脂が多めだと思う。この断面の見えている一切れより 右側でかなり脂身が多くなっている。ガッツリ系を好む人にお勧めだが、私はやはり200gがちょうどいいかもしれない。
店を出るとき、隣の女性客は黙々と本を読み続けていた。彼女のオーダーが来るまでには、まだまだ時間がかかるだろう。しかしそんなことは気にも留めていないようだ。コアなファンに支持されていそうな、この「とんかつ 大喜」。これからも応援していきたい・・・
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